研究課題
基盤研究(B)
一般日本人中高年男女において、性ホルモン(エストラジオール、テストステロン)、骨代謝回転、遺伝子多型、骨量との関連を検討した。対象は、計969名(男性367名、女性602名)。男女とも高TRACP-5b、低テストステロンは低骨量SOSと相関した。男女ともBAPとTRACP-5b間では正相関が認められた。女性においては、高エストラジオールが低骨量SOSと相関した。女性でのみTRACP-5bとテストステロン間では負相関が、TRACP-5bとエストラジオール間には正相関が認められた。女性においてエストロゲン受容体遺伝子多型に付いては、GG群はAA群・AG群に比し、有意に低値だった。
生理人類学
男女とも高TRACP-5b、低テストステロンは低骨量SOSと相関した。女性でのみTRACP-5bとテストステロン間では負相関が、TRACP-5bとエストラジオール間には正相関が認められた。女性においてエストロゲン受容体遺伝子多型に付いては、GG群はAA群・AG群に比し、有意に低値だった。性ホルモン、骨代謝回転、骨量との関連、ならびに遺伝子多型と骨量との関連については、女性でその関連性が強い傾向にあることが示され、人類学的に意義がある。