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2021 年度 研究成果報告書

シナプス伝達効率を調節するアクティブゾーンの分子構造基盤と修飾機構

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03324
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関山梨大学

研究代表者

大塚 稔久  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40401806)

研究分担者 萩原 明  東京理科大学, 理工学部応用生物科学科, 准教授 (70402849)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードアクティブゾーン / CAST / ELKS / ビオチンリガーゼ / 液-液相分離
研究成果の概要

ビオチンリガーゼとCASTのリンカーの長さを変えたコンストラクトを用いて、培養神経細胞での発現・局在解析を進めた。Bassoonとの局在を定量化し、リンカーの長さによってビオチンシグナルとBassoonシグナルとの共局在の程度に統計学的に優位な差が見られた。このことは、リンカーの長さを変えることによってCASTからの距離に応じた異なる結合分子複合体を検出できることを示唆する。
RIM1単独の発現では液滴の形成は見られず、CAST/ELKSと共発現する場合のみ、著しい液滴形成を観察することができた。この結果はアクティブゾーンの複合体形成において液ー液相分離が重要な機能を果たす可能性が示唆された。

自由記述の分野

神経生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で、アクティブゾーンにおける近位ビオチンラベル化法を確立した。アクティブゾーンタンパク質CAST/ELKSが形成するタンパク質複合体のさらなる解析から、複合体のタンパク質組成が脳内の異なる領域でどのように違っているか、分子レベルでの知見が期待される。分子・シナプスレベルでの違いが、最終的には個体レベルの機能(脳機能や行動)にどのような影響をおよぼすのか、その因果関係の解明につながる学術的な意義を有する。また、アルツハイマー病などの認知症においてもシナプスレベルの変化が知られており、本研究で開発した手法をモデルマウス等に用いることで、認知症研究の発展につながり、社会的な意義も高い。

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公開日: 2023-01-30  

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