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2022 年度 研究成果報告書

脳神経回路網形成と機能制御の分子基盤

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03334
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分46020:神経形態学関連
研究機関信州大学

研究代表者

植村 健  信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (00372368)

研究分担者 惣谷 和広  佐賀大学, 医学部, 准教授 (80415207)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード脳神経回路形成 / シナプス間接着分子 / シナプス / 形成と再編 / 阻害分子
研究成果の概要

本研究では、脳神経回路形成と機能制御の分子基盤について以下の研究成果を得た。(1)シナプスオーガナイザーNrxnに結合し、NrxnとそのリガンドNlgnとの結合を阻害する分泌タンパクを同定した。この分子を過剰発現した神経細胞では、Nrxnによるシナプス形成が著しく阻害されていた。また、この分子を欠損させたマウスでは記憶学習能力の向上が観察され、この阻害分子の生理学的重要性が示唆された。(2)Nrxnが小脳において神経栄養因子の分泌を調節することで小脳顆粒細胞の生存に重要な役割を果たしていることを明らかにした。(3)リゾリン脂質の1つが神経回路形成の制御分子として作用しうることを見出した。

自由記述の分野

分子神経生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳機能を支える神経回路網は発達期におけるシナプスの形成と再編を経て構築される。 発達期におけるこれらの調節機構の破綻は自閉症などの神経発達障害の発症と深く関わることが知られている。シナプス形成はシナプスオーガナイザーと呼ばれる特殊な細胞接着分子によって担われている。シナプス形成を担うシナプスオーガナイザーの脳形成過程における新たな機能についての知見とシナプスオーガナイザー自身の機能を修飾する分子を同定しその働きの一旦を明らかにした本研究は、脳神経回路形成のメカニズムの解明や自閉症などの神経発達障害に関わる今後の研究に役立つ知見になると期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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