神経回路の成熟過程において、必要なシナプスは生き残り、不必要なシナプスは除去される。しかし、この二つのプレシナプスの機能的な違いは未だ不明である。我々は、この二つのシナプスが神経伝達物質の放出能において、明らかに機能的な違いを示すことを明らかにした。生き残るシナプスにおいては放出可能なシナプス小胞がまず増え、その後早い放出能を獲得することが明らかになった。一方、刈り込まれるシナプスは発達過程においてシナプス小胞の数、カルシウム電流、シナプス終末の大きさは成熟を示さなかった。一方、小胞分泌に必要な活動電位は両者とも差がなく発達した。
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