研究課題
基盤研究(B)
近年、自然免疫系が、病原体成分だけでなく自己成分により影響を受け、慢性炎症疾患や、ガン転移、生活習慣病などとも深い関わりがあることが明らかとなってきた。したがって、それらの疾患の理解や創薬を考える際には、自然免疫系の調節機構の理解が不可欠である。研究代表者は、自然免疫を調節する新規受容体Gyc76Cを同定している。本研究では、Gyc76Cが液性免疫と細胞性免疫を調節する分子機構の一端を明らかにした。
生物系薬学
自然免疫系が、当初その関連が予想もされなかった、慢性炎症疾患や、ガン転移、生活習慣病などと深い関わりがあることが明らかとなってきた。病原体成分では強い反応が一過的に誘導されるのに対して、慢性炎症では弱い反応が持続的に誘導される。したがって、それらの疾患の理解や創薬には、自然免疫がどのように調節されているかを理解することが重要である。本研究により、同じ受容体が、液性免疫と細胞性免疫を調節する分子機構が明らかとなり、自然免疫制御機構の理解に重要な進展が見られた。