• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

グリア細胞時系列制御とPET/MRI撮像の組み合わせによる炎症回路の遷延化解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19H03377
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分47040:薬理学関連
研究機関京都大学

研究代表者

白川 久志  京都大学, 薬学研究科, 准教授 (50402798)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード慢性脳低灌流 / アストロサイト / オリゴデンドロサイト前駆細胞 / TRPチャネル / 認知機能障害 / 炎症性サイトカイン / 白質傷害 / 核医学イメージング
研究成果の概要

近年、認知症の病態メカニズムとして、生活習慣病等により脳が慢性的な低血流状態になり、髄鞘を形成するオリゴデンドロサイトの機能異常や細胞死である白質傷害が起き、神経細胞死に至る前段階で、認知機能障害などの神経機能異常を引き起こすことが明らかになりつつあるが、その詳細な病態機序や防御機構には多くの未解明な点が残されてきた。本研究では、シナモン主成分のシンナムアルデヒド等に感受性のあるTRPA1の遺伝子欠損マウスを用いて、慢性脳低灌流(BCAS)モデルを作製し詳しく解析したところ、アストロサイトTRPA1がLIFの産生を介して髄鞘形成を促進し、病態保護的な役割を果たしていることが明らかとなった。

自由記述の分野

病態薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

最近、アルツハイマー型認知症は、アミロイドβに対する抗体医薬品の新薬承認により大きな話題となっています。一方、アルツハイマー型認知症を『脳血管障害』と捉える研究もまた大きな注目を集めており、脳血管障害や慢性脳低灌流を防ぐことは、白質傷害を経て惹起される認知機能傷害の『予防』にも『治療』にもつながることが示されつつありますが、その病態機序や内因性防御機構は、ほとんど解明されていません。研究代表者らの一連の研究成果により、その病態の一端と生体側の防御機構の一部が明らかとなったことから、今後の認知症研究では「白質を保護する」という防御機構に対して、創薬戦略として、さらに注目が集まると考えられます。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi