研究課題
本研究計画は2021年度の終了を予定していたが、新型コロナ感染症の影響により共同研究実施に遅れが生じたため、研究計画の一部を2022年度に繰り越して実施した。今年度、我々はカニクイザルおよびマウスを用いた動物モデル実験を中心に、すべての研究計画を完了した。具体的には、インスリン抵抗性因子であるGalectin-3が生体内幹細胞機能障害を惹起する可能性を検証するために、Galectin-3負荷による生体内幹細胞機能変化を評価した。幹細胞機能のより精密な評価のために、同一株、同一ロットのヒトiPS細胞を複数の免疫隔離カプセルに封入し、生体内移植を実施した。Galectin-3あるいは対照薬負荷開始より一定期間後に、移植カプセルを回収し、カプセル内3次元培養用スポンジより移植細胞を回収し、抽出したRNA発現解析を用いて幹細胞機能変化の評価を行った。実験計画繰り越し期間中においてカニクイザル個体1頭が突発性鼓腸症により死亡したため、予定したデータ数(n=5)に届かない実験結果となったが、予定の研究計画はすべて終了した。さらに、RNA発現解析結果より、Galectin-3による幹細胞機能変化機序として、特定の細胞内microRNA発現変化を同定することに成功した。今回、見出されたmicroRNAの標的遺伝子は現時点で探索中であるが、中胚葉系への幹細胞分化過程に与える影響を確認することに成功した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2023 2022 2021
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)
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