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2019 年度 実績報告書

抗体医薬品に対する抗薬物抗体の実態解明と臨床疫学解析

研究課題

研究課題/領域番号 19H03389
研究機関京都大学

研究代表者

米澤 淳  京都大学, 薬学研究科, 准教授 (90452341)

研究分担者 中川 俊作  京都大学, 医学研究科, 助教 (50721916)
橋本 求  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (60512845)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード抗体医薬品 / 体内動態 / 個別化医療 / リアルワールドデータ
研究実績の概要

2019年度は、LC-MSを用いた7種の抗体医薬品の一斉測定系を確立した。多くの抗体医薬品を使用する患者が混在するリウマチ領域におけるTDMに有用な手法となる。この方法を用いて、KURAMAコホートに登録された92名(193検体)について、抗体医薬品(インフリキシマブ、アダリムマブ、トシリズマブ 、エタネルセプト等)の血中濃度測定を行なった。投与量には依存せず、血中濃度のばらつきが観察された。また、CRP、DAS-ESR等の臨床効果や併用薬等の情報も取得した。
本研究経費で購入したMeso Scale Discovery社の QuickPlex SQ120を用いて電気化学発光法による抗薬物抗体の測定系を確立した。インフリキシマブについては、測定に必要なマスターミックスの作製、コントロールサンプルを用いたカットポイントの設定、検量線の設定を完了した。一部検体の測定を行い、妖精患者においては抗体医薬品の血中濃度が低下していることを確認した。そのほかの薬剤についても順調に進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験計画どおおり概ね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

今年度に測定した抗体医薬品および抗薬物抗体の濃度と臨床効果の関連について、リアルワールドデータ(KURAMAコホート)を用いて検討する。また、個々の患者における抗薬物抗体の機能特性の解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Multiplexed monitoring of therapeutic antibodies for inflammatory diseases using Fab-selective proteolysis nSMOL coupled with LC-MS.2019

    • 著者名/発表者名
      93.Iwamoto N, Takanashi M, Yokoyama K, Yonezawa A, Denda M, Hashimoto M, Tanaka M, Ito H, Matsuura M, Yamamoto S, Honzawa Y, Matsubara K, Shimada T.
    • 雑誌名

      J Immunol Methods.

      巻: 472 ページ: 44-54

    • DOI

      10.1016/j.jim.2019.06.014

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Plasma infliximab monitoring contributes to optimize Takayasu arteritis treatment: a case report.2019

    • 著者名/発表者名
      91.Masui S, Yonezawa A, Izawa K, Hayakari M, Asakura K, Taniguchi R, Isa M, Shibata H, Yasumi T, Nishikomori R, Takita J, Matsubara K.
    • 雑誌名

      J Pharm Health Care Sci.

      巻: 5 ページ: 9

    • DOI

      10.1186/s40780-019-0136-4

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 抗体医薬品のプロテオーム研究2019

    • 著者名/発表者名
      米澤淳
    • 学会等名
      日本プロテオーム学会2019年大会 (JHUPO 第17回大会)
    • 招待講演
  • [学会発表] バイオ医薬品の個別化医療に向けて~抗体医薬品のTDM~2019

    • 著者名/発表者名
      米澤淳
    • 学会等名
      日本薬学会第140年会(京都)
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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