研究課題
本研究課題では、研究代表者により構築された、組織学的染色法を3次元に拡張した全細胞網羅的観察・解析技術を活用し、成体哺乳類全身のあらゆる臓器を対象とした臓器スケール・細胞解像度の多色3次元染色・観察技術を確立することを目的とする。さらに、本技術が核酸ではなくタンパク質を検出対象とできる利点を生かし、リン酸化などの翻訳後修飾やタンパク質活性を臓器スケール・細胞解像度で評価する新たな技術の確立も目的とする。昨年度までに世界最高性能の3次元染色プロトコル「CUBIC-HistoVIsion(CUBIC-HV)」を開発し、論文報告した。今年度はCUBIC-HVのさらなる効率化を図るとともに、全身各臓器、特に医学分野でニーズの高い腎臓や、軟部組織である肺などの全臓器3次元染色プロトコルの検討を進めた。さらに、本課題の集大成となるアプリケーションとして、生後マウス全身の核染色、抗体染色と3次元イメージングを試み、頭蓋内を含む浸透困難な領域でも十分なシグナルが得られることを確認した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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