研究課題
生後1日に抗PDGFRβ抗体を腹腔内投与して、ペリサイトを消失させた新生仔マウス網膜では、活性化ミクログリアと骨髄由来マクロファージの双方に由来する単核食細胞が血管壁周囲に浸潤し、網膜深層に移動する。生後10日に網膜剥離が発生した後は、単核食細胞は網膜下腔に集積して線維化を誘導するが、筋線維芽細胞に近接する単核食細胞はCD206を発現するM2様細胞であることが明らかとなった。単細胞RNAseq解析の結果、これらのCD206陽性単核食細胞はTMEM119などのミクログリア特異的マーカーを発現しており、活性化ミクログリアに由来すると考えられた。現在は、CD206陽性単核食細胞を標的とした薬剤を、ペリサイト消失網膜症モデルマウスの眼内や腹腔内に投与し、抗線維化作用の評価を進めている。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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