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2019 年度 実績報告書

悪性腫瘍特異的に発現する分子を標的とするDDS型ペプチド創薬と診断薬の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 19H03438
研究機関藤田医科大学

研究代表者

杉原 一廣  藤田医科大学, 大学病院, 教授 (00265878)

研究分担者 村上 浩雄  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (10432212)
柴田 俊章  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (50529568)
仲本 賢太郎  藤田医科大学, 医療科学部, 助教 (70823863)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードペプチド創薬 / Drug Delivery System / ヒト型抗体
研究実績の概要

研究代表者は、薬剤の治療貢献度や既存医療治療に対する満足度の低い領域、いわゆるアンメッド・メディカル・ニーズと言われる疾患に対して、First-in-Classの薬剤の開発を目標として、グローバル展開を視野にペプチド創薬を進めてきた(AMED 創薬支援2014-2017.他)。具体的には、疾患の細胞表面に特異的に発現するタンパク質を標的とするペプチドを同定し、標的細胞の細胞膜を超えて薬剤が細胞内に取り込まれる(インターナリゼーション)ことにより、薬理効果を発揮する新規薬剤の開発と実用化を目指して研究を進めている(Sugihara K. et al. Nature Communications. 2014 , Proc Natl Acad Sci USA.2007, 2009, 2011.)。 本研究では、今まてに得られた研究の成果をさらに発展させ、悪性腫瘍の治療を目指した薬剤と診断法の研究・開発が目的である。
研究期間をとうして、当該研究の課題実現のため、今迄の研究実績・成果であるペプチド創薬と新たに創薬手法に加えた「ヒト型抗体」の特性を生かして新規薬剤の開発・研究を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

以前の研究結果より、新規合成薬剤で薬効試験が可能と判明していたため、腫瘍細胞で薬効を検証したところ、薬理効果に当初予期できなかったばらつきがみられた。そこで、研究遂行上、この問題を解決することが不可欠となった。解決策として、「ヒト型抗体」作製を追加し、より優れた薬剤の開発(創薬)が新規課題となった。
研究遂行のため、抗原を検討し動物に免疫したところ(初回免疫)抗体価の上昇が認められなかったため、抗原の再検討を行い、再度、抗原を動物に免疫し、抗体産生細胞を選択する必要が生じたため、2020年度へ繰越申請を行い研究期間を延長した。
現在までの進捗状況は、精製抗体でDDS(Drug Delivery System)の機能評価まで進んでいる。

今後の研究の推進方策

本研究では継続して、アンメッド・メディカル・ニーズと言われる疾患に対して、First-in-Class、かつグローバル展開が可能な薬剤の研究・開発を「新しい概念」を取り入れて進めている。今迄のペプチド創薬の成果として、疾患の細胞表面に発現する特異的タンパク質を様々な工夫を凝らした、ファージライブラリー・スクリーニグ法により同定することに成功した。
今後の研究の推進方策は、同定した疾患特異的に発現する細胞表面分子ををDDS(Drug Delivery System)型薬剤の標的とし、標的細胞の細胞膜を超えて「細胞殺傷作用をもつ薬剤」が取り込まれ(インターナリゼーション)、さらに加えて、疾患組織に効率よく拡散できる機能を持つ抗体(ヒト型抗体)の作製に取り組み創薬の可能性を広げる方針である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Overcoming the blood?brain barrier by Annexin A1-binding peptide to target brain tumours2020

    • 著者名/発表者名
      Nonaka Motohiro、Suzuki-Anekoji Misa、Sugihara Kazuhiro、Fukuda Michiko N. et. al.
    • 雑誌名

      British Journal of Cancer

      巻: 123 ページ: 1633~1643

    • DOI

      10.1038/s41416-020-01066-2

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2021-12-27  

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