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2021 年度 研究成果報告書

拡張型心筋症における慢性炎症の病態メカニズムの解明と層別化

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03442
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関三重大学

研究代表者

吉田 恭子 (今中恭子)  三重大学, 医学系研究科, 教授 (00242967)

研究分担者 植田 初江  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (40522983)
田尻 和子  筑波大学, 医学医療系, 講師 (60633914)
奥村 貴裕  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (60635598)
廣江 道昭  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 医師 (80101872)
宇都 健太  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (80318071)
俵 功  三重大学, 医学系研究科, 教授 (80378380)
鈴木 忠樹  国立感染症研究所, 感染病理部, 部長 (30527180)
長谷川 秀樹  国立感染症研究所, インフルエンザ・呼吸器系ウイルス研究センター, センター長 (30301790)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード心筋炎 / 拡張型心筋症 / 炎症
研究成果の概要

心筋炎は、ウイルス感染に起因する自己免疫反応による疾患であるが、一部の症例は慢性化し拡張型心筋症に移行する。本研究では、ヒト心筋生検標本261例を解析して予後と対比し、CD3陽性細胞 24/mm2以上を慢性心筋炎の組織診断基準とした。また、急性心筋炎生検30例生検検体を網羅的病原体検索システムにより解析し、Parvovirus B19、HHV-6Aが1例ずつ検出された。さらに、炎症慢性化の分子メカニズムを解析するために、組換えBCG(rBCG-MyHCα)投与によるマウス慢性心筋炎モデルを確立し、細胞外タンパクテネイシンCがリンパ管新生を抑制することにより炎症を持続させる可能性が示唆された。

自由記述の分野

人体病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

拡張型心筋症(dilated cardiomyopathy: DCM)はいろいろな病因・病態の入り混じった疾患群の総称であり、慢性心筋炎は主要な原因の一つと考えられてきた。慢性心筋炎は遺伝子変異による他の型のDCMと異なり、免疫抑制剤によって進行を止めることができると考えられるが診断は難しい。本研究では心内膜心筋生検によって、理病原体感染の実態を明らかにするとともに組織診断基準を策定した。さらに、慢性心筋炎の動物モデルを確立して病態を解析することにより、炎症慢性化の分子メカニズムの一端が明らかになり、最適化治療法の選択や、新しい治療法の開発につながることが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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