研究課題/領域番号 |
19H03444
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小田 義直 九州大学, 医学研究院, 教授 (70291515)
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研究分担者 |
孝橋 賢一 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10529879)
山元 英崇 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (30404073)
岩崎 健 九州大学, 九州大学病院, 准教授 (40766185)
山田 裕一 九州大学, 医学研究院, 講師 (00597643)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 希少癌 / 骨軟部腫瘍 / マルチオミクス / エビジェネティクス / エピゲノム / 悪性骨巨細胞腫 / ヒストン修飾 / ヒストンH3 |
研究成果の概要 |
悪性骨巨細胞腫(MGCTB)、骨原発未分化多形肉腫(UPS)、悪性抹消神経鞘腫(MPNST)、軟部平滑筋肉腫(SLMS)、脱分化方脂肪肉腫(DDLPS)、粘液脂肪肉腫(MLS)、骨肉腫(OS)及びSMARCB1欠失軟部腫瘍に対し解析を行った。 MGCTBでは、悪性転化時のエピゲノム変化および特徴的な組織形態像を明らかにした。UPS、LMS、OSにおいては、腫瘍免疫を主体とした解析を行い、免疫チェックポイント分子の発現割合やその発現制御の分子機構、予後指標を明らかにした。SMARCB1/INI1 蛋白欠失軟部腫瘍を解析し、組織学的、生物学的に異なる新しい独立した疾患概念であることを示した。
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自由記述の分野 |
骨軟部腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、未分化多形肉腫、平滑筋肉腫、骨肉腫については、腫瘍微小環境の理解がすすみ、PD-L1、IDO1、TIGITなどの免疫チェックポイント関連分子を中心とした治療標的と予後予測因子が明らかとなった。骨巨細胞腫における解析では、悪性転化時のエピゲノム異常について明らかにし、特徴的な組織形態像を示した。クロマチンリモデリング因子異常に着目した研究では、従来の疾患概念にあてはまらない腫瘍としてMyxoepithelioid tumor with chordoid featuresを新たな疾患概念として定義した。以上のように、本研究により骨軟部腫瘍における治療標的・診断指標の理解が進んだ。
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