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2022 年度 研究成果報告書

腸管免疫末梢教育機構の破綻による炎症遷延化の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03450
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

倉島 洋介  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (30729372)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード炎症性腸疾患 / 免疫末梢教育 / 線維芽細胞 / 間葉系細胞 / 慢性炎症 / 細胞間相互作用 / 粘膜免疫 / 線維化
研究成果の概要

免疫細胞の多くは、体の中のそれぞれの臓器や組織の微小環境の変化に応じて適切に機能するように制御されており、これは「組織特異性」として知られる。我々の研究から間葉系細胞がもつ、免疫細胞に対する組織特異性の誘導作用「免疫末梢教育機構」の存在が明らかとなっている。一方で、慢性炎症では細胞外マトリックスを過剰な産生など、間葉系細胞の機能が破綻しており微小環境における免疫末梢教育の攪乱が起こっていることが推察される。
本研究では 腸管線維化に関わる腸管間葉系細胞の同定と「免疫末梢教育機構」の破綻についての解析を進め、異所的な間葉系細胞の集積による炎症細胞の過剰かつ持続的な活性の分子機序の一端が見出された。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

間葉系細胞による末梢組織での免疫細胞の成熟機序である「免疫末梢教育機構」を明らかにすることは、組織恒常性の維持機構の理解と疾患発症における分子実態の解明につながる。
本研究から、炎症の遷延化に関わる間葉系細胞群の同定、さらに細胞間相互作用並びに標的分子が見出された。さらに、実験動物モデルでの結果のみならず、ヒト検体を用いた解析からも同様の分子機構が腸炎の重症化に寄与している可能性が示唆されており、本研究課題による成果を基盤として、トランスレーショナルなアプローチによる更なる詳細な解析が期待される。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

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