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2021 年度 実績報告書

多様なRNA相互作用因子を介したグラム陽性細菌の病原性制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19H03466
研究機関岡山大学

研究代表者

垣内 力  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (60420238)

研究分担者 寺尾 豊  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50397717)
古田 和幸  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (50644936)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードRpoB / リファンピシン / エリスロマイシン
研究実績の概要

本年度は、転写と翻訳を阻害する抗生物質に対して耐性を示す黄色ブドウ球菌遺伝子変異株の中から病原性が変化する遺伝子変異株を探索することにより、病原性に影響を与えるRNA相互作用因子を同定することを試みた。転写を阻害するリファンピシンに対する耐性株として、RNAポリメラーゼβサブユニットRpoBのH481Y変異を有する株を分離した。また、翻訳を阻害するエリスロマイシンに対する耐性株として、リボソームタンパク質RplVのA89E/G91D変異を有する株を分離した。これらの薬剤耐性変異株はカイコに対して病原性が低下していた。遺伝子変異とカイコに対する病原性低下との因果関係を検証するため、RpoB H481Y、もしくはRplV A89E/G91Dの近傍に薬剤耐性マーカーを挿入し、ファージを用いた形質導入を行うことにより、RpoB H481Y、もしくはRplV A89E/G91D変異株を新たに作製した。その結果、RpoB H481Y変異株はカイコに対する病原性が低下し、RpoB H481Y変異は黄色ブドウ球菌のカイコに対する病原性低下を導くことが示唆された。一方、RplV A89E/G91D変異株はカイコに対する病原性を低下せず、RplV A89E/G91D変異はカイコに対する病原性低下の原因ではないことが示唆された。RpoB H481Y変異株は、酸化ストレスを与える薬剤であるメナジオンに対して感受性を示した。以上の結果は、RNAポリメラーゼβサブユニットのH481Y変異は、黄色ブドウ球菌の酸化ストレス感受性化とカイコに対する病原性低下を導くことを示唆している。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 病原体進化の要因となる病原体宿主相互作用2021

    • 著者名/発表者名
      垣内力
    • 学会等名
      第94回日本生化学会大会 シンポジウム(オンライン開催)
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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