研究成果の概要 |
腫瘍微小環境はがんの増殖・転移・浸潤・薬剤耐性などの悪性化に重要な役割を果たす。申請者は低酸素・低栄養・低pHの過酷な腫瘍微小環境のがん細胞が、HIF1α, ATF4, SREBP2の転写制御で、解糖系、酢酸代謝、さらにグルタミン代謝適応を介してがん悪性化に寄与することを報告してきた。本研究は、腫瘍微小環境におけるアミノ酸代謝適応機構の解明を目的とし、(1)アミノ酸欠乏感知機構の解明、(2)アミノ酸欠乏に対する細胞適応機構の解析、(3)低酸素・低栄養・低pHのストレス適応とアミノ酸代謝のクロストークの解明、の項目について検討し、新たなアミノ酸欠乏適応機構の一端を解明した。
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