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2021 年度 研究成果報告書

高機能環状ペプチド分子技術と融合する転移・薬剤耐性のがん微小環境の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03499
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

松本 邦夫  金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90201780)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードがん転移 / がん微小環境 / 環状ペプチド / 細胞増殖因子 / 分子イメージング
研究成果の概要

HGF-MET受容体系シグナルの活性化は、がん転移・薬剤耐性に関与することから、HGFの特異的検出・阻害はがんの診断・治療につながる。HGFに高い親和性・特異性で結合し、HGFを阻害する環状ペプチドHiP-8を取得するとともに、HiP-8はPETイメージング診断用分子として優れた性能をもつことを見出した。一方、肺転移モデルを用いて、MET活性化を介したがん転移微小環境形成機構、HiP-8による肺転移抑制を明らかにした。高い標的特異性や組織集積性をもつ環状ペプチド分子技術は、がんの基礎研究・診断・治療に飛躍的進展をもたらすことが期待される。

自由記述の分野

生物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

環状ペプチドをファルマコフォアとして、抗体並みの高い標的特異性もつ高性能創薬候補分子を創成できる。本研究ではHGFに対して高い特異性で結合し、同時にHGFを阻害する環状ペプチド(HiP-8)を取得することに成功した。また、標識HiP-8分子を検出用分子として、ヒトがん移植マウスモデルでPET診断を実施し、HiP-8はPET診断用分子として高い性能をもつことを検証した。HGF-MET受容体系を含め、細胞増殖因子受容体の活性化は、発がん、がん転移や薬剤耐性に代表される治療抵抗性に関与する。本研究で取得された分子・技術は、細胞増殖因子・受容体活性化の特異検出のための診断・治療につながると期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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