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2021 年度 研究成果報告書

腫瘍微小環境における細胞質核酸センサーの機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03507
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

高橋 暁子  公益財団法人がん研究会, がん研究所 細胞老化プロジェクト, プロジェクトリーダー (60380052)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード細胞老化 / SASP / 核酸センサー / 腫瘍微小環境
研究成果の概要

細胞老化は正常な細胞において重要ながん抑制機構として働く一方で、様々な炎症性蛋白質を分泌するSASP(senescence-associated secretory phenotype)をおこすことで、発がんを促す危険性があることが知られている。しかし、老化細胞においてSASP遺伝子の発現誘導に重要な細胞質核酸センサーの活性化機構は未知の部分が多い。本研究では、細胞質核酸センサーを活性化させる核酸リガンドが産生されるメカニズムの解析を行い、その原因の一つとしてRNA分解酵素の機能低下によるDNA/RNAハイブリッドの産生と、ゲノムDNAの脆弱化がSASP誘導に重要であることを明らかにした。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、加齢性疾患の原因となる老化細胞やSASPを治療標的とするSenolyticsの開発が世界的に進められている。そのため、老化細胞でSASPがおこる分子メカニズムを明らかにすることは疾患制御の観点から重要であると考えられている。本研究は、SASPの引き金となる細胞質核酸センサーの活性化には、老化細胞におけるRNA分解酵素の機能低下が重要であることを見出しており、今後、核酸センサーを標的とした新たな治療方法やSASPを抑制するSenomorphicsの開発に繋がることが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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