研究課題/領域番号 |
19H03508
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石岡 千加史 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60241577)
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研究分担者 |
高橋 雅信 東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (00447161)
高橋 信 東北大学, 大学病院, 講師 (20431570)
大内 康太 東北大学, 大学病院, 助教 (50781291)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 大腸癌 / 高DNAメチル化型大腸癌 / BRAF変異型大腸癌 / 抗EGFR抗体薬 / 薬剤感受性 / 薬剤耐性 / miR-193a-3p |
研究成果の概要 |
切除不能進行・再発大腸癌(mCRC)の治療モデルの提案を目的とした。抗生物質がオキザリプラチン(Ox)を含む治療の効果を改善することからマイクロビオームが治療効果に関連することが示唆された。遺伝子発現プロファイルaCRCSはmCRCにおけるOxまたはイリノテカン・ベースの治療感受性の予測に有用であった。miR-193a-3pはBRAF変異大腸がん細胞においてMAPK関連経路の活性化抑制によりBRAFおよびMEK阻害薬の効果を増強することを明らかにした。セツキシマブ・シグネチャー(CMS)の231遺伝子のうち57遺伝子の発現は、プロモーター領域のDNAメチル化により調節されていることを見出した。
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自由記述の分野 |
臨床腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、難治がんの克服に向けた研究である点にある。本研究により、切除不能進行・再発大腸癌(mCRC)の発がん機構の解明、治療感受性予測、治療感受性増強に必要な主に分子基盤に関する基礎的知見が複数得られ、mCRCの治療選択のための分子診断やBRAF変異がんなど、希少分画の新たな治療モデルの提案につながった。この研究成果により、将来、体外診断薬や治療薬の開発につながる可能性がある。
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