研究課題/領域番号 |
19H03518
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 拓 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20381254)
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研究分担者 |
高澤 啓 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00593021)
仲瀬 裕志 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60362498)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | DOT1L / ヒストン修飾 / エピゲノム / 多発性骨髄腫 / 乳がん |
研究成果の概要 |
我々はヒストンH3リジン79メチル化酵素DOT1Lの阻害が、多発性骨髄腫細胞においてMYCやIRF4などを抑制することで、抗腫瘍効果を示すことを報告した。DOT1Lは様々な固形がんにおいても高発現し、発がんに関与することが明らかにされつつあるが、その役割については不明な点が多い。本研究ではDOT1L阻害の抗腫瘍メカニズムを明らかにし、臨床応用につなげることを目的とした。各種固形がん細胞に対するDOT1L阻害の抗腫瘍効果を検証した結果、乳がん細胞に対する増殖抑制効果を見出した。さらにDOT1L阻害が、ERやMYCシグナルを抑制し、かつインターフェロンシグナルを活性化することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
分子腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エピジェネティックな修飾は、その可塑性から有望な治療標的と考えられている。我々はDOT1L阻害が、多発性骨髄腫や乳がんに対し高い抗腫瘍効果を示すことを明らかにした。DOT1Lの阻害は、MYCやERBB2などのがん遺伝子の転写抑制に働くことから、抗腫瘍効果につながると考えられた。さらに我々は、DOT1L阻害がインターフェロンシグナルや免疫応答関連遺伝子を活性化すること、そして内在性レトロウイルスの活性化がそのメカニズムの一つであることを見出した。本研究から、これまで知られていなかったDOT1L阻害による抗腫瘍効果メカニズムを明らかにした。
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