研究課題/領域番号 |
19H03522
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
清谷 一馬 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター 免疫ゲノム医療開発プロジェクト, 主任研究員 (30433642)
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研究分担者 |
黒田 大祐 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (60756732)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 腫瘍浸潤T細胞 / ネオアンチゲン / T細胞受容体 |
研究成果の概要 |
本研究では、腫瘍浸潤T細胞がネオアンチゲンを含めどのような抗原を認識しているかを網羅的に解析し、その抗原とT細胞受容体を予測するシステムを開発することを目的とした。新鮮大腸がん手術検体検体を採取し、腫瘍浸潤T細胞および患者由来がん細胞の分離・培養、さらにこの腫瘍浸潤T細胞および患者由来がん細胞を2週間in vitroで共培養することにより、腫瘍反応性T細胞を増殖させる系を開発した。この腫瘍反応性T細胞のTCR遺伝子を導入したTCR遺伝子導入T細胞を用い、患者由来がん細胞を認識することを確認した。しかしながら、必ずしもネオアンチゲンを認識するものではないことを明らかにした。
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自由記述の分野 |
腫瘍ゲノム学、腫瘍免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、腫瘍浸潤T細胞と患者由来がん細胞の共培養により、腫瘍反応性T細胞を増殖できる系を開発した。この方法は、腫瘍内の腫瘍反応性T細胞の同定、さらには腫瘍反応性T細胞を用いた治療法開発にもつながると考えられる。さらに、T細胞が認識する抗原の網羅的な探索系の開発も進めており、この系は様々な用途に利用可能であると考えている。
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