研究課題/領域番号 |
19H03528
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
松下 博和 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, 分野長 (80597782)
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研究分担者 |
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (80273358)
谷田部 恭 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (90280809)
樋田 豊明 愛知県がんセンター(研究所), 分子腫瘍学分野, 研究員 (80250249)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 肺癌 / 長期生存 / T細胞 / ネオアンチゲン / 免疫チェックポイント阻害剤 / 人工知能 / シングルセル解析 |
研究成果の概要 |
遺伝子変異由来のネオアンチゲンに対する免疫応答が、肺癌患者の長期生存に寄与するかを明らかにするため、当センターで収集した113例の肺癌手術症例を対象として全エクソームシーケンス(WES)とRNAシーケンス(RNA-seq)を実施した。肺癌患者の腫瘍内の免疫応答を評価するために、新たな腫瘍免疫微小環境スコア(TIME score)を開発した。免疫チェックポイント阻害剤(ICI)奏功例で、増強されたリンパ球が認識する腫瘍抗原を同定すべく、人工知能(AI)による抗原の予測とシングルセル解析による腫瘍特異的なT細胞受容体(TCR)の解析を組み合わせた抗原同定システムを構築した。
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自由記述の分野 |
腫瘍免疫
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個々の患者の腫瘍に浸潤するT細胞が認識するネオアンチゲンを同定するために、人工知能(AI)とシングルセル解析を組み合わせた腫瘍抗原の同定システムを構築した。このシステムを活用することで、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)奏功例、長期生存症例から、腫瘍の長期のコントロールに関わるT細胞と抗原を同定することが可能になる。個々の患者で、鍵となる腫瘍抗原を標的としたがんワクチン療法やT細胞受容体遺伝子導入T細胞の移入治療への応用が可能になると考えられる。
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