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2022 年度 研究成果報告書

ヒト手術標本を用いたてんかん原性ネットワークのイメージング解析と制御

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03542
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分51030:病態神経科学関連
研究機関公立小松大学 (2021-2022)
新潟大学 (2019-2020)

研究代表者

北浦 弘樹  公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (80401769)

研究分担者 才津 浩智  浜松医科大学, 医学部, 教授 (40402838)
清水 宏  新潟大学, 脳研究所, 准教授 (40608767)
柿田 明美  新潟大学, 脳研究所, 教授 (80281012)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードてんかん / 光イメージング / 神経病理 / 海馬硬化症 / 限局性皮質異形成
研究成果の概要

薬物抵抗性の難治てんかん患者において、手術による切除標本から神経活動を光学的イメージング法により解析し、病理学的所見との対比によるてんかん原性の 検討を行った。主な対象患者は海綿状血管腫(CA), 限局性皮質異形成(FCD)、結節性硬化症(TSC)、海馬硬化症(HS)であった。てんかん病巣の病理学的に異なった基盤に応じて異なった異常興奮波の発生ならびにその興奮伝播様式を捉えることが可能となった。また、新規抗てんかん薬候補化合物を灌流した結果、濃度依存性に自発性の異常興奮発生頻度が抑制される様子が明らかとなった。さらにこの抑制様式はカルバマゼピンによる抑制様式とは異なるものであった。

自由記述の分野

病態神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は,実際のてんかん患者から切除された焦点組織の異常神経活動をミクロレベルで捕捉し、その制御を検討したするもので,そこから得られた成果は臨床研究と基礎研究を橋渡しする位置付けにある。こうした研究の方向性は、世界的に見ても独自性が高い。動物モデルを用いた実験系ではカバーできない病理学的多様性を対象としながらも、動物実験レベルの精密性と自由度を持った実験展開が可能である。そのため、ヒトの焦点組織を対象としながらも、まだ薬になっていない候補化合物を適用してその薬理作用の検討を行うことも可能とし、臨床的な薬物療法のエビデンスに貢献できるものである。

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公開日: 2024-01-30  

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