アルツハイマー病モデルマウスにATP感受性の蛍光タンパクプローブであるATeamを機能できるように組み込んだATP可視化マウスを交配することで、簡便に全身のATP量を可視化・計測できるシステムを用いて、行動異常が生じる数ヶ月前に脳内の特に海馬領域にて細胞質内ATP量が有意に低下している事を見いだした。この臓器は、ヒトアルツハイマー病と関連の深い臓器であった。この時期に、前進のATP量を計測した結果、2つの臓器にてATP量が有意に上昇していることを見いだした。そこで、この2つの臓器を対象に、メタボローム解析を行った。その結果、ATP量産生系と消費系に変化が生じていることでATP量が変化している結果を得ている。更に、上記2つの臓器に対してRNA-seqを行った。その結果、変動する新たなメタボライト群と遺伝子発現群の結果を得ている。更に、血液サンプルに対してもメタボローム解析を行い、上記2つの臓器から分泌された結果で変化している経路を抽出している。
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