研究課題/領域番号 |
19H03565
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 長崎国際大学 |
研究代表者 |
安東 由喜雄 長崎国際大学, 薬学部, 教授 (20253742)
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研究分担者 |
田崎 雅義 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (50613402)
植田 光晴 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (60452885)
松下 博昭 長崎国際大学, 薬学部, 助教 (60732394)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | アミロイドーシス / トランスサイレチン / エイジング / アミロイド線維 / 4量体定化剤 / 天然化合物 / グラブリジン / ミスフォールディング |
研究成果の概要 |
サプリメントであるグラボノイドは、グラブリジンを多く含む天然化学物質で、これを健常者に投与し12週間までTTRの安定性を検討したところ、TTR単量体の量を減じ、4量体が増加し、安定性を増加させることが明らかになった。 本サプリメントにより、組織沈着アミロイドが軽減されることが期待される。 マウスで同様の実験を行ったところ、生化学的、血液学的データに異常は生じず、TTRの4量体の安定性も増加させた。TTRアミロイドーシスの治療薬は市販されているが、高価で、患者にしか投与できない。以上の結果からグラボノイドを高齢者にサプリメントで投与し、SSAを予防するプロジェクトを倫理委員会に提出する予定である。
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自由記述の分野 |
アミロイドーシス
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
110才以上のSupercentenarianの多くが本疾患で死亡していることが多くの論文で報告され、Nature(2008年)にはすでに「やがて人類は生活習慣病やがんを克服するであろうが最後に残る病気はSSAであろう」と記載されている。現在、SSAは根本的な治療法や予防法がないため、何としても早急に診断し、治療法や予防法を考案しなければならない。 本症はアルツハイマー病と並んでアミロイドが沈着して病気を引き起こす21世紀の大きな疾患となっており、我々が長年研究してきたFAPもSSAと並んでFAPにおいても、心臓へのTTRによるアミロイド沈着をいかに阻止・制御するかが重要な課題となっている。
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