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2021 年度 研究成果報告書

ミクログリアの本質的機能の破綻を基盤としたHDLS/ALSPの分子病態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03571
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

池内 健  新潟大学, 脳研究所, 教授 (20372469)

研究分担者 今野 卓哉  新潟大学, 脳研究所, 助教 (20837372)
三浦 健  新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (10838329)
目崎 直実  新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (30838404)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードミクログリア
研究成果の概要

本研究課題では,一次性ミクログリア病HDLS/ALSPにおいて生じるCSF1R異常を介したミクログリア機能破綻を,培養細胞,剖検脳,患者由来生体試料を用いた多面的アプローチをを用いて解析した。CSF1Rを導入した培養HEK細胞におけるCSF1R自己リン酸化依存性シグナル伝達は,変異型CSF1Rでは消失していた。一方,健常人で認められる良性バリアントCSF1Rのキナーゼ活性は野生型と変わらなかった。CSF1Rキナーゼ活性の程度とCSF1R関連疾患の表現型には有意な相関と認めた。ハプロ不全が主なCSF1R変異病態として考えられ,ミスセンス変異の優性阻害効果の可能性が低いことが示唆された。

自由記述の分野

神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

一次性ミクログリア病HDLS/ALSPは大脳白質を病変の主座とする希少性神経難病である。根本的な治療法は未確立であり,発症後の症状の進行は速い。HDLS/ALSPの病態は不明な点が多かった。本研究課題では,原因遺伝子CSF1Rがミクログリアにおいて重要な役割を果たしていることに着目し,HDLS/ALSPのミクログリア異常を多面的に明らかにした。この知見を基盤とした,細胞移植療法の検討が進められており,その有効性を示唆する知見が蓄積されている。また,ミクログリアを標的とした治療法は,他の神経疾患にも応用が可能であり,ミクログリアを起点とした種々の神経疾患の病態解明が進むものと思われる。

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公開日: 2023-01-30  

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