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2021 年度 研究成果報告書

神経核内封入体病(NIID)の原因遺伝子同定と病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03577
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関愛知医科大学 (2021)
独立行政法人国立病院機構鈴鹿病院(臨床研究部) (2019-2020)

研究代表者

曽根 淳  愛知医科大学, 付置研究所, 講師 (40513750)

研究分担者 田中 章景  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30378012)
吉田 眞理  愛知医科大学, 付置研究所, 特命研究教授 (60288545)
松本 直通  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (80325638)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードNOTCH2NLC / GGCリピート / NIID
研究成果の概要

ロングリード型次世代シークエンサーでの解析の結果、第1染色体上に存在しているNOTCH2NLC遺伝子のGGCリピート配列が、NIID患者でのみ延長しており、連鎖解析の結果でLOD scoreが高値を示した領域に存在していた。このことから、NOTCH2NLC遺伝子のGGCリピート配列の延長がNIIDの原因であると結論し、発表した。
さらに、フランスのIGBMC研究所と共同研究を行い、NOTCH2NLC遺伝子のGGCリピート配列の延長によって合成される、ポリグリシンタンパクを高発現するモデルマウスを作成し、病理学的な変化および運動障害などの症状が発症することを明らかにし、論文発表した。

自由記述の分野

臨床神経学、神経遺伝学、神経病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

NIIDの原因が、NOTCH2NLC遺伝子のGGCリピート配列の延長があると解明されたことにより、遺伝子検査によってもNIIDが診断可能となった。これに伴って、NIIDの診断基準作成に大きく貢献できることとなった。現在、厚生労働省の研究班では、実際にNOTCH2NLC遺伝子のGGCリピート配列の延長を検討することが組み込まれた形での診断基準作成が進んでいる。
また、NOTCH2NLC遺伝子のGGCリピート配列の延長が、NIIDの原因であることが判明したため、その分子病態を解明を進めることができる様になり、現在、分子生物学的および病理学的な解析を進めている。

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公開日: 2023-01-30   更新日: 2025-01-30  

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