研究課題/領域番号 |
19H03587
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
内田 裕之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40327630)
|
研究分担者 |
中原 理紀 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (10317240)
内田 貴仁 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (10627061)
中島 振一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60383866)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 統合失調症 / グルタミン酸 / AMPA受容体 |
研究実績の概要 |
統合失調症の病態生理の解明は停滞しており、斬新な視点による研究が緊急課題である。グルタミン神経系のAMPA受容体は、動物研究により統合失調症の発病への関与が明らかになっているが、ヒトのデータはなかった。AMPA受容体が本疾患の病態生理に果たす役割を明確にするためには、グルタミン神経系の包括的な評価が必要である。そこで本研究では、統合失調症患者において、AMPA受容体密度([11C]K-2 PET)、帯状回のグルタミン酸濃度(magnetic resonance spectroscopy: MRS)、白質神経線維の走行・統合性(diffusion tensor imaging: DTI)、脳領域間の機能結合(resting-state functional MRI: rsfMRI)を測定し、多面的にグルタミン酸神経系を評価し、健常者と比較し、AMPA受容体の統合失調症の病態生理における役割を解明する。様々な病期、病態を示す統合失調症患者を脳内AMPA受容体密度に基づき層別化する。 症例登録は概ね計画通りに進んでおり、令和元年度末までに8名組み入れた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた症例数を概ね組み入れ、登録予定の研究対象者も十分に確保できているため。 データ解析は最終研究対象者の撮像を終了した後に行う。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き研究対象者の撮像を進め、学会発表を通じて考察を深め、データ解析、論文化を進める予定である。
|