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2021 年度 研究成果報告書

中間表現型の線形性を活用する統合失調症の病態研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03589
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

糸川 昌成  公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 副所長 (40332324)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード中間表現型 / 統合失調症 / レア・バリアント / 分子マーカー
研究成果の概要

本研究の目的は、動態に線形性を有する血中分子を中間表現型として活用し、統合失調症の病態を解明することである。多くの内科疾患では遺伝子‐中間分子‐表現型の間に線形性が認められるため、病態研究や治療薬開発に数学や薬理学が有効に活用できる。一方、統合失調症の幻覚や妄想は線形性が成立しないため、遺伝子‐中間分子‐表現型の間で関数的な解析を困難にしている。ビタミンB6濃度やAGEs蓄積量を中間分子としてモデル動物を作製し、社会行動障害の表現型を確認した。大型放射光施設を用いてナノスケールで死後脳を解析し、神経構造と血管走行を中間分子として統合失調症を表現型とする関連を見出した。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高血圧や糖尿病と比較して統合失調症の病態解明が遅れる要因を、症状の線形性の有無に帰着させる発想に独自性があると考える。missing heritability問題をあえてゲノムで解決せずに、バイオケミカルに決着を図る点に学術的意義がある。大型放射光施設を用いて統合失調症の神経構造の変化をとらえた点、および特発性の代謝病態を示唆するサンプルで変化が大きかった点は、統合失調症を提案したクレペリンが代謝性の脳病理変化を想定していたことを支持しており、この点に学術的意義があると考える。

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公開日: 2023-01-30  

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