研究課題/領域番号 |
19H03592
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
納谷 昌直 北海道大学, 大学病院, 講師 (20455637)
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研究分担者 |
孫田 惠一 北海道大学, 大学病院, 副放射線技師長 (20636419)
平田 健司 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30431365)
真鍋 治 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40443957)
真鍋 徳子 自治医科大学, 医学部, 教授 (70463742)
志賀 哲 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80374495)
石田 雄介 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80649088)
長内 俊也 北海道大学, 大学病院, 講師 (90622788)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 炎症性プラーク / 冠動脈疾患 / 冠動脈プラーク / 頚動脈プラーク / 高分解能PET |
研究成果の概要 |
北海道大学病院での自主臨床試験への承認を得て、健常人6名、安定狭心症患者9名、急性心筋梗塞患者34名の計49名を前向きに登録した。18F-FDG digital PET/CTを施行し、SUV値から炎症活動度を測定した。撮像プロトコルの最適化を行い、冠動脈左主幹部、左前下行枝、左回旋枝、右冠動脈の動脈炎症を可視化した。頸動脈、胸部大動脈、腹部大動脈に集積したFDGの集積強度、集積範囲をSUVmax値を用いて、客観的かつ定量的に測定できた。左前下行枝近位部のSUVmax値を健常者、安定狭心症患者、急性心筋梗塞患者の3群で比較したところ急性心筋梗塞患者で高値であった。
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自由記述の分野 |
循環器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性心筋梗塞は予兆なく突然発症することが多いが、高リスク患者を高感度で検出する方法は未解決である。心臓カテーテルと血管内超音波にてプラーク性状・形態・薄い線維性皮膜など不安定プラークを検出可能であるが、無症候性患者への侵襲的検査は倫理的な問題があり、さらには肝心な炎症の活動性を評価ができない。本研究の意義は、最新型PET/CT装置をいち早く導入し、冠動脈、頚動脈、大動脈といった血管の炎症の可視化と定量評価を確立したことにある。この研究により、冠動脈疾患患者に対して、心筋梗塞発症リスクのある病変や患者を同定し。致死的な心血管イベントを予防・治療できる可能性がある。
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