研究分担者 |
松本 健一 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30202328)
野村 義宏 東京農工大学, 農学部, 教授 (10228372)
高橋 淳 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (60345741)
岡田 尚巳 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00326828)
山田 修平 名城大学, 薬学部, 教授 (70240017)
角田 佳充 九州大学, 農学研究院, 教授 (00314360)
高野 亨子 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (70392420)
渡邉 敬文 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (50598216)
笠原 優子 日本医科大学, 医学部, 助教 (90391911)
岳 鳳鳴 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (20532865)
三宅 紀子 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40523494)
水本 秀二 名城大学, 薬学部, 准教授 (40443973)
山口 智美 信州大学, 医学部附属病院, 助教(特定雇用) (90802835)
上原 将志 信州大学, 医学部附属病院, 助教(診療) (30748108)
吉沢 隆浩 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 助教 (40713392)
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研究実績の概要 |
筋拘縮型(古庄型)エーラス・ダンロス症候群(Musculocontractural Ehlers-Danlos Syndrome;mcEDS)は、CHST14変異(mcEDS-CHST14)またはDSE変異(mcEDS-DSE)による全身性のデルマタン硫酸欠乏に基づき、発生異常(先天性多発関節拘縮、内臓・眼などの先天異常)、進行性の結合組織脆弱性(皮膚過伸展性・脆弱性、全身関節弛緩・脱臼・変形、巨大皮下血腫)を特徴とする疾患で、研究代表者が発見し、疾患概念を確立、世界の研究をリードしてきた。本研究は、ALL JAPANの関連領域研究者による横断的研究体制を基盤に、患者由来組織、iPS細胞、マウスモデルを用いたmcEDSの包括的病態解析を通じて、全身性のデルマタン硫酸欠乏が、細胞・組織・臓器レベルで及ぼす影響を統合的に解明することを目的としている。次世代シークエンスによるカスタムパネル解析を利用した新規患者の一次スクリーニング体制は順調に機能している。国内外の共同研究者の協力を得て、48家族66人の患者の詳細な臨床情報を収集し、自然歴をまとめた(投稿準備中)。患者皮膚の詳細な病理学的検討により、デコリンのグリコサミノグリカン鎖の形態異常がコラーゲン細線維のネットワーク破綻を引き起こすことを明らかにした(Hirose et al., BBAGS, 2019; Kosho et al., Genes, 2019)。ノックアウトマウスの皮膚解析においても同様な所見を見出した(投稿中)。mcEDS-CHST14患者由来iPS細胞から血管構成成分の再構築に成功し、その形態・機能的異常を明らかにした(投稿準備中)。mcEDS-DSE患者よりiPS細胞の樹立に成功した。CRISPR/cas9法によるマウス作出に成功し、包括的な病態検討を進めている。
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