研究課題/領域番号 |
19H03621
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター (2020-2021) 横浜市立大学 (2019) |
研究代表者 |
三宅 紀子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所, 疾患ゲノム研究部 部長 (40523494)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 単一遺伝子疾患 / 網羅的ゲノム解析 / 発症病態解明 |
研究成果の概要 |
遺伝要因未知の稀少難治性疾患の症例と詳細な臨床情報を集積し、主に全エクソーム解析を用いた網羅的ゲノム解析を行った。主な成果として中枢神経異常と特徴的な頭蓋顔面異常をきたす新たな先天性奇形症候群の原因となる遺伝子MN1を同定した。発症病態を明らかにするためにMulti-Omics解析を行い、MN1遺伝子の機能獲得型変異により本症候群が発症することを明らかにした。それ以外にも、まだ世界で数例しか報告のないABHD16A遺伝子, COG1遺伝子の新規病的バリアントと臨床症状を詳細に解析し、それぞれの遺伝子の病的バリアントにより発症する臨床像を明らかにした。
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自由記述の分野 |
分子遺伝学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原因不明の稀少遺伝性難治疾患における原因究明は、患者・家族や医療者を含めた周囲の精神的・経済的負担の軽減の観点でも急務である。疾患原因遺伝子を同定することは、変異が来す分子病態・発症メカニズムを明らかにするための第一歩と位置づけられ、予防・治療法開発の契機となる。稀少遺伝性難治疾患の原因となりうるde novo 遺伝子変異は、一定の頻度で生じ、世界中どこでも発症しうる。本研究の成果は、日本に限定することなく、世界中の稀少遺伝子疾患の患者の診断や遺伝子カウンセリング、また医療側が適切な医療を行う上で非常に重要な情報を提供するものである。
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