研究課題
基盤研究(B)
抗ウイルス薬により肝炎ウイルスが排除されても、一部の症例ではなお、病態の進展あるいは肝発癌が認められる。本研究ではウイルス排除後に病態の進展したC型肝炎症例を対象として、ウイルスゲノム・肝癌ゲノム・炎症関連分子、それぞれの遺伝情報とその動態について、次世代遺伝子解析技術を中心とした解析を行い、その特徴について明らかとした。
ウイルス性肝炎
学術的には、本研究によってウイルス排除後の肝病態進展/発癌に関する肝癌ゲノムの特徴、炎症性サイトカインの動態と病態進展の関連、ハプロタイピングシステムを用いたウイルスゲノムの特徴と病態進展の関連を示すことができた。また今回構築したhTERT C228T定量リキッドバイオプシーシステムは、正確かつ簡便な肝癌検出および治療反応性の予測が行えるため、直接臨床現場に導入しうる。