研究課題/領域番号 |
19H03644
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
日野 啓輔 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80228741)
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研究分担者 |
仁科 惣治 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70550961)
山内 明 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80372431)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 腫瘍免疫 / がん微小環境 / 肝細胞癌 / Warburg効果 / ナノ粒子 / 2-depxy-D-glucose |
研究成果の概要 |
2-deoxy-D-glucose (2DG)をナノ粒子(poly[lactic-co-glycolic acid])(PLGA)に封入した2DG-PLGA-Npsは肝がん組織に特異的に集積し、がん細胞に対する細胞障害性(酸化ストレスと小胞体ストレス)とがん微小環境での抗腫瘍免疫賦活化(ケモカイン産生、IFN-γ陽性リンパ球の集簇および乳酸産生抑制)の両面から肝がん組織の発育を抑制することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
肝臓病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在がんに対する免疫療法は注目を浴びているが、本研究はがん細胞のWarburg効果を抑制する2DGが新たにがん微小環境における抗腫瘍免疫を活性化することを初めて明らかにした点で学術的意義が高い。また2DGをナノ粒子に封入することでenhanced permeability retention効果を介して腫瘍特異的なdrug delivery systemを開発し、新たな肝がん治療薬の開発に繋がる可能性を示した点で社会的意義も高い。
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