免疫はバランス、そしてバランス、さらにバランスと言っても過言でなく、バランスが崩れると自己免疫疾患やアレルギー疾患を起こしてしまう。これまでの多くの研究は、病気の悪玉となる細胞に焦点があてられ、悪玉を倒す事により病気を治すという概念が主流であった。本研究では、悪玉細胞でなく、バランスを保つ細胞に着目し、免疫のバランスを維持する事により悪玉細胞を生まれさせなくする方法を模索する。これにより、本邦で右肩上がりに増え続け、一生涯付き合わないといけない炎症性腸疾患対し、一生涯付き合わなくともすむような「完治」を導く治療戦略開発の糸口につながる基盤の形成を目的とする。
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