研究課題
SRXノックアウトマウスを用いて圧負荷後心肥大におけるSRXの機能解析を行った。SRXノックアウトマウスは野生型マウスに比べて圧負荷後の心筋肥大が促進し、心機能が低下した。この変化には心肥大シグナル因子であるERKの活性化と酸化ストレスの指標である4HNEの増加を伴っていた。また、SRX心筋特異的過剰発現マウスを用いて検討を行った。SRX心筋特異的過剰発現マウスは野生型マウスに比べて圧負荷後の心筋肥大が軽減し、心機能低下が抑制された。この変化にはextracellular signal-regulated kinase(ERK)の活性化の抑制と4-hydroxy-2-nonena(4HNE)の低下を伴っていた。同様にフェニレルリン刺激による心筋細胞肥大においてSRXのノックダウンでは心肥大が促進し、SRXの過剰発現では心肥大が抑制された。SRXは心肥大・心筋リモデリングにおいて心筋肥大シグナルおよび酸化ストレスの抑制を介して保護的に作用することが示唆された。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件)
iScience
巻: 24 ページ: 103517
10.1016/j.isci.2021.103517
J Am Heart Assoc
巻: 10 ページ: e020895
10.1161/JAHA.121.020895.
Commun Biol
巻: 4 ページ: 138
10.1038/s42003-021-01675-4.