研究課題/領域番号 |
19H03667
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
木浦 勝行 岡山大学, 大学病院, 教授 (10243502)
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研究分担者 |
公文 裕巳 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (30144760)
冨田 秀太 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (10372111)
大橋 圭明 岡山大学, 大学病院, 講師 (60729193)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 非小細胞肺癌 / EGFR変異 / REIC / 腫瘍免疫 |
研究実績の概要 |
EGFR 変異を有する肺癌は、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)に奏効するが、治癒することはない。また免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果が乏しいことも、未解決の重要課題である。申請者らは、 EGFR変異を有する肺癌の病態を理解するため、免疫能が保持されたC57BL6ベースの遺伝子改変肺 癌マウスモデルを樹立し特許を取得している。このマウス肺癌は、ヒト肺癌と同様にEGFRチロシンキナー ゼ阻害薬に奏効するが治癒することはない。また抗PD-1抗体の効果が乏しい。岡山大学で発見された REIC遺伝子はがん細胞選択的に免疫原性細胞死を誘導し、同時に局所および全身的な腫瘍免疫の 活性化を誘導する作用があることが分かり、腫瘍免疫を活性化する薬剤として臨床開発進がんでいる。 本研究では申請者らが独自に樹立したマウスモデルを用いて, 1. EGFR変異がどのように腫瘍免疫から 逃避しているか? 2. REIC製剤はEGFR変異を有する肺癌の免疫原性の向上、腫瘍免疫の活性化を誘 導するか? 3. REIC製剤と抗PD-1抗体の併用治療により革新的な抗腫瘍効果が得られるか?の検証を 行い、臨床開発へ橋渡しを行う。 2019年度は、免疫細胞細胞が、腫瘍進展にかかわっていることを確認し、アメリカ癌学会にて発表した。また種々薬剤の併用につき条件設定、併用効果につき、マウスモデルで検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
種々薬剤の単剤、併用の効果につき計画通り効果の検証が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
REIC製剤および他剤併用の効果につき基礎的検証を進め、桃太郎源社と臨床研究の準備を進める。
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