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2021 年度 研究成果報告書

9系統の新規強皮症モデルマウスを活用した全身性強皮症の発症メカニズムの解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03680
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関東北大学 (2021)
東京大学

研究代表者

浅野 善英  東北大学, 医学系研究科, 教授 (60313029)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード全身性強皮症 / 線維化 / 血管障害 / 免疫異常 / 転写因子FLI1
研究成果の概要

本研究は、各種細胞特異的Fli1欠失マウスを活用し、SScの発症初期の遺伝子プログラムの異常を同定することを目的に立案された。主な研究成果として、①活性化Fli1+/-B細胞は活性化マクロファージ存在下でTLR9依存性にIL-6を過剰産生する、②Fli1の発現低下はnewly formed B細胞の割合を増加させ、特にB-1a B細胞様の形質を持つ細胞の割合を増加させる、③Fli1 BcKOマウス脾臓のNF-B分画にはage-associated B細胞が含まれている、の3点が明らかとなった。以上より、SScの初期病態の形成にB細胞におけるFli1の発現低下が関与している可能性が示唆された。

自由記述の分野

全身性強皮症

研究成果の学術的意義や社会的意義

SScは緩徐に進行する希少疾患ゆえに、発症初期の病態を制御する遺伝子プログラムの同定は極めて困難であり、この点が早期例に対する治療戦略を確立するうえで大きな障害となっている。本研究は、複数のモデルマウスを活用してSScの発症初期の遺伝子プログラムの異常を同定することを目的として立案された。今回の検討により、SScの病態形成の初期に誘導される自己免疫の起源となるB細胞の形質変化が明らかとなった。今回同定したB細胞集団を対象にSSc関連転写因子ネットワークの同定を進め、SScの病態解明と新規治療薬開発の基盤となるデータの構築を進めていく予定である。

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公開日: 2023-01-30  

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