研究課題/領域番号 |
19H03682
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
玉井 克人 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (20236730)
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研究分担者 |
新保 敬史 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤) (70780609)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 組織幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 間葉球 / 表皮水疱症 / HMGB1 |
研究成果の概要 |
背景:全身熱傷様皮膚症状が生涯続く表皮水疱症の剥離表皮再生機序に、壊死組織が放出する核タンパクHMGB1により末梢血へと動員された間葉球が寄与している。目的:本研究では間葉球の発生学的起源、骨髄内起源、系譜追跡マーカー遺伝子を探索した。また、HMGB1の間葉球動員活性ドメインペプチド投与による表皮水疱症マウス皮膚再生誘導効果を検証した。研究成果:間葉球は胚性外胚葉の神経襞/神経堤を発生学的起源にもち、骨髄内Procr陽性PαS細胞を骨髄内起源とすること、HMGB1ペプチド投与は表皮水疱症モデルマウスの皮膚にp63陽性表皮幹細胞を増やし、生存率の著明改善と瘢痕抑制効果を生むことが示された。
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自由記述の分野 |
皮膚科学、再生医学、遺伝子治療学、幹細胞医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:骨髄内や種々の組織内に間葉系幹細胞が存在すること、培養間葉系幹細胞移植で損傷組織の生成が促進されることが知られていたが、間葉系幹細胞の生体内存在意義については不明であった。本研究により、骨髄内の外胚葉性間葉系幹細胞は間葉球を産生し、生体内壊死組織の再生を誘導していることが明確に示された。 社会的意義:HMGB1のMBC誘導活性ドメインペプチド投与により損傷組織の再生と瘢痕抑制効果が得られることが示されたことから、現在国内製薬企業は本邦発・世界発の再生誘導医薬開発を進めている。
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