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2022 年度 研究成果報告書

小児気道狭窄に対する胚性幹細胞由来軟骨を用いた新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03720
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

渕本 康史  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (40219077)

研究分担者 黒田 達夫  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60170130)
梅澤 明弘  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 再生医療センター, 再生医療センター長 (70213486)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード先天性声門下狭窄症 / 先天性気管狭窄症 / ES細胞 / 軟骨組織 / 医療的ケア児
研究成果の概要

免疫不全マウスへの移植にてヒトES細胞から15x15mm大の軟骨組織の作成に成功した。腫瘍化、感染性の安全評価については問題なかった。
ヒトES由来軟骨組織の気管としての機能性評価では、ヌードラット気管へのパッチ移植では、3か月でラット軟骨とヒトES由来軟骨の再生癒合がみられた。ウサギでは気管が脆弱、手技上の問題にて呼吸不全で亡くなった。ブタ気管へのパッチ移植では、1か月で全ブタは呼吸障害を認めなかったが①無処置では拒絶で軟骨は消失、②免疫不全ブタでは内腔は狭窄し、拒絶による著名な単核球浸潤ならびに肉芽組織の肥厚。③高圧脱細胞ヒトES由来軟骨では、拒絶は②と比較すると軽度であった。

自由記述の分野

小児外科、小児呼吸器外科、再生医療

研究成果の学術的意義や社会的意義

先天性声門下狭窄症や先天性気管狭窄症、ならびに長期気管切開後に生じる小児気道狭窄患児の治療は難渋することが多い。
本研究では気道狭窄の患児ならびに気管孔閉鎖困難な患児に対してES細胞を細胞ソースとする軟骨パッチグラフトにより気道内腔を拡げることにより挿管管理・気管切開からの離脱を期待している。本研究の成果から乳幼児の気管径に応用可能なヒトES由来軟骨を作成することができた。また同種免疫原性の問題があるが、気管壁の機能を持ち得ることが示された。更に再生軟骨同士の癒合もみられ狭窄予防ならびに患児の成長に伴う気管の成長も期待できる可能性も示された。

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公開日: 2024-01-30  

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