研究課題
今年度は、前年度のin vitro解析の研究結果から血管新生能があると予測される4つのmicroRNAをin vivoのマウス下肢虚血モデルで解析した。4つのmicroRNAおよびコントロールとなるmicroRNA mimicを合成し、その合成したコントロールと4つのmicroRNA mimicそれぞれを細胞に導入することで、コントロールおよび4つのmicroRNAを内包したエクソソームが培養液中に細胞から分泌された。そして、その培養液を濃縮後、エクソソーム単離カラムを使用して、エクソソームを豊富に含む分画を単離した。そして、その単離したエクソソームの濃度をELISAで測定した。そのエクソソームを、左大腿動脈結紮したマウス下肢虚血モデルに移植し、経時的にマウス下肢の血流をドップラーで測定し、in vivoで血管新生能があるmicroRNAを同定することが出来た。そして、血流改善を裏付ける機序を解明するために、上記と同様の方法で作製したエクソソームを再度、マウス下肢虚血モデルに移植し、移植して2日後に大腿部の組織を採取して、RNAを抽出後、cDNAを作製し、qPCR解析を実施して、血管新生に関与する遺伝子の発現を解析した。解析結果から、in vivoで血管新生能を示したmicroRNAを内包したエクソソームを投与した場合、血管新生に関与する複数の遺伝子の発現が上昇することが確認された。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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