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2022 年度 研究成果報告書

自然・獲得免疫系を繋ぐ肺胞マクロファージの機序解明による同種・異種肺移植成績向上

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03748
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

佐原 寿史  鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 准教授 (90452333)

研究分担者 清水 章  日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00256942)
関島 光裕  鹿児島大学, 先端科学研究推進センター, 協力研究者 (20568589)
山田 和彦  鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (40241103)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード移植・再生 / 虚血再灌流障害 / 異種移植 / 肺移植 / ミニブタ / マクロファージ / 肺胞マクロファージ / 骨髄移植
研究成果の概要

肺は外界と直面する臓器であるという特異性を持つため、自然免疫系の亢進と獲得免疫系の活性化の双方に重要な役割を果たす肺胞マクロファージを始めとするマクロファージの動態解析は、移植肺の拒絶制御や免疫寛容誘導、更には異種肺移植成績の向上につながりうる。本研究での虚血再灌流障害や肺移植モデルを用いたマクロファージの動態解析からは、肺胞マクロファージのみを主体とする新規治療開発には至らなかったものの、拒絶抑制標的としてのヘムオキシゲナーゼー1の可能性、さらに異種移植におけるマクロファージの制御をはかる遺伝子改変および骨髄移植の併用によって、異種肺移植の成績向上が得られることが明らかとなった。

自由記述の分野

移植・再生医療

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺移植の効果は広く認知されるが、ドナー不足は極めて深刻である。また移植後の永続的な複数の免疫抑制剤服用による副作用の惹起や慢性期の移植臓器機能不全のため、肺移植の長期予後は必ずしも改善していない。これらの問題を解決するため、ブタ臓器を用いる異種移植の実現や免疫寛容誘導は、移植医療の更なる発展に際し必須の課題である。しかし免疫性の強い肺では免疫寛容の誘導は困難とされ、また異種肺移植の成績は他の臓器よりも極めて悪いのが現状であった。今回の研究を通じて得られた、肺移植の成績向上、さらには異種肺移植の成績改善におけるマクロファージの重要性という点は、移植医療の課題克服に直結する高い社会的意義を有する。

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公開日: 2024-01-30  

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