研究課題/領域番号 |
19H03750
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
川真田 樹人 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (90315523)
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研究分担者 |
田中 聡 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (60293510)
石田 高志 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (60531952)
石田 公美子 (松尾公美子) 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (80467191)
杉山 由紀 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (10468100)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 術後痛モデル / 炎症 / 外科的侵襲 / 血管新生 / 神経申請 / 炎症細胞 / マイクログリア |
研究実績の概要 |
1. 四肢炎症+外科的侵襲モデルラットの開発:CFAを投与による後肢の炎症後の皮膚・筋肉切開 CFAを投与したラット足底では、血管新生、CGRP陽性(C線維)の神経軸索の増加・新生が見られ、NF200(β線維)の神経増強・新生は見られなかった。この部への皮膚ー筋肉切開では、肉芽組織のさらなる増強と免疫細胞の浸潤が長期間延長することが示された。また脊髄後角においては、ミクログリアの増加が長期間見られ、持続する疼痛行動の原因であることが示唆された。 2. 腹膜炎+外科的切開モデルラットの開発:zymosan投与による腹膜炎後の腹部皮膚・筋肉切開 zymosanを腹腔内投与し臨床を反映した腹膜炎モデルを作製し (Mizuno et al. J Immunol 2018;183:1403-12)、疼痛行動が終了した後、腹膜までを切開し、腸を受動し閉創したところ、2ヶ月を超える疼痛行動を示し、疼痛が一部、神経障害性疼痛様に変化していることが示唆された。腹膜炎後の切開モデルでは、肉芽組織の容量が大きく、浸潤細胞数が長期増加していた。以上より、炎症物質の注入による急性炎症作製後に、機械的損傷(外科的切開)を加えると、肉芽形成が長期間増強するとともに、この組織では血管と感覚神経(特にC線維)の新生増強が長期間起こり、この部に切開を加えると、さらなる肉芽組織の増大と浸潤細胞の増加が長期間持続し、これらの結果、脊髄におけるミクログリアの増加が惹起され、神経障害性疼痛様の痛み病態に変化する可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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