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2021 年度 実績報告書

敗血症モデルへの層別化メタボローム解析に基づくPICSメカニズム解明と治療法探索

研究課題

研究課題/領域番号 19H03753
研究機関横浜市立大学

研究代表者

後藤 隆久  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00256075)

研究分担者 宮崎 智之  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30580724)
杉浦 悠毅  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (30590202)
新倉 怜  横浜市立大学, 医学研究科, 特任助教 (70760750)
高瀬 堅吉  自治医科大学, 医学部, 教授 (80381474)
東條 健太郎  横浜市立大学, 医学部, 講師 (80737552)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードPICS / 敗血症
研究実績の概要

本研究の目標はラットを用いた敗血症後の中枢神経系post-ICU syndrome PICSモデルを構築し,脳における網羅的な代謝産物解析を行うことで,敗血症後の中枢神経PICSの病態メカニズム,新規治療法を探索することであった。2021年度より長期的に炎症が継続する敗血症モデルとして盲腸結紮穿刺(CLP)モデルを作成し,2週間後に Inhibitory Avoidanceテストを行った上で,血中のサイトカイン濃度を調べたところ,若年ラットの敗血症では,脳の炎症が回復期の行動実験の成績悪化と関連している可能性が示唆されたが,中枢神経への大きな影響は観察されなかった。
これを踏まえ,当該年度には中枢神経ではなく,身体的PICSのモデル構築,解析を行う方針に切り替え研究を行った。最初にCLPモデルマウスを用いて,2週間後までの運動機能について評価を行った結果,自発運動機能はある程度改善したものの,ワイヤーハングテストにおける握力の低下が継続しており,また協調運動機能も低下している傾向が見られた。一方で,筋断面積については明らかな低下は見られず,機能的な原因で筋力の低下が起きている可能性が示唆された。また,急性期における筋肉の代謝変化を見るためにLPS誘導性ショックモデルにおける筋肉のメタボローム解析を行ったところ,異化亢進に加え,ケトン体の増加やアセチルカルニチン/カルニチン比の低下といった代謝障害を示唆する結果が得られた。以上から,若年マウスを用いた敗血症モデルにおいては急性期に異化亢進,代謝障害が生じ,機能不全を主因とする筋力低下が生じることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ICU 急性期の筋肉量減少と長期生存の関係―クレアチニン産生量を用いた解析2023

    • 著者名/発表者名
      山本 夏啓,東條 健太郎,水原 敬洋,後藤 隆久
    • 学会等名
      第50回日本集中治療医学会総会
  • [学会発表] 敗血症が筋力,及びマイオカイン遺伝子発現に与える経時的影響の解析:モデルマウスを用 いた検討2023

    • 著者名/発表者名
      山下 真,山本 夏啓,新倉 怜,東條 健太郎
    • 学会等名
      第50回日本集中治療医学会総会

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公開日: 2023-12-25  

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