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2023 年度 研究成果報告書

脳虚血耐性獲得機序の新展開-ATP受容体を介する細胞内分子機構と細胞間相互作用-

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03769
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

木内 博之  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30241623)

研究分担者 小泉 修一  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10280752)
吉岡 秀幸  山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (20402076)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード脳梗塞 / 脳虚血耐性 / グリア細胞 / アストロサイド / ミクログリア
研究成果の概要

虚血耐性現象においてミクログリアやアストロサイトなどがP2受容体などでクロストークを行いながら、各々の形質を変化させ、保護効果を発揮すると予測されるが明らかとなっていない。これをマウス一過性中大脳動脈閉塞(MCAO)モデルにおいて,コロニー刺激因子1受容体(CSF1R)拮抗薬(PLX5622)によって誘導される薬理学的ミクログリア枯渇が,preconditioning後の神経保護効果およびアストロサイトの活性化を惹起できるかどうかを検討した。その結果、アストロサイト誘導性虚血耐性現象において、ミクログリアは傷害性アストロサイトの増殖を抑制し、耐性獲得へ寄与するものと考えられた。

自由記述の分野

脳虚血耐性

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では以下の重要な知見が明らかになった。
1)ミクログリアはpreconditioningによる虚血耐性現象誘導に必須である。2)ミクログリアはpreconditioningを感知し、アストロサイトを虚血抵抗性の表現型へ変化させる。3)ミクログリアは保護反応性アストロサイトを誘導するだけでなく、神経毒性表現型への変化も抑制する。
これらを総合すると、虚血耐性の誘導には、preconditioning時点でのミクログリアの存在と、それに続くミクログリア-アストロサイト相互連関が不可欠であると考えられた。

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公開日: 2025-01-30  

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