研究課題/領域番号 |
19H03774
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
木村 弥生 横浜市立大学, 先端医科学研究センター, 准教授 (80391936)
|
研究分担者 |
立石 健祐 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00512055)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | プロテオミクス / バイオマーカー探索 / Glioblastoma / GBM / マルチオミクス |
研究成果の概要 |
神経膠芽腫(Glioblastoma, GBM)は、脳腫瘍の中でも極めて予後が不良な悪性度の高い腫瘍であるが、遺伝子診断だけで生体内の腫瘍の特徴を表すことは難しい。そこで本研究では、患者病変部より独自に樹立した病態再現性の高い、ヒトGBM細胞 (patient-derived cell, PDC)を活用して、ChIp-seq解析、RNA-seq解析、プロテオーム解析により取得したデータを用いた統合解析を行い、遺伝子異常に加え腫瘍そのものの特徴を表す指標となる分子を探索した。その結果、早期診断や治療効果予測などに役立つGBMタンパク質を見出すことに成功した。
|
自由記述の分野 |
プロテオミクス
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳腫瘍は生検が容易でなく、治療方針検討の指標が得難い。この問題を解決するため、MRIなどの画像診断法や血液や脳脊髄液など体液を活用した低侵襲な診断法の確立が強く望まれている。本研究では、頭蓋外より侵襲を伴わずに生体内の腫瘍の状態を評価できるGBMタンパク質を見い出した。これを客観的な診断指標として臨床応用することで、個々の患者に必要な治療のみを行う個別化医療が可能となり、患者らの身体的・精神的負担の軽減、副作用の少ない医療、効果的な治療法の選択による治療成績の向上ならびに医療費の削減が期待できる。
|