研究課題/領域番号 |
19H03787
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
松本 守雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40209656)
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研究分担者 |
渡邉 航太 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60317170)
寺尾 知可史 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (60610459)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 思春期特発性側弯症 / 発症 / 進行 / 予測 / Polygenic risk score / 全ゲノム関連解析 |
研究成果の概要 |
われわれはこれまでゲノムワイド関連解析(GWAS) により思春期特発性側弯症(側弯症)の発症に関与する疾患感受性遺伝子を3個、進行に関与する遺伝子を2個同定した。しかし、これらの遺伝子で作成した予測モデルのAUCは0.6に過ぎない。本研究では、4000人分の検体を追加してGWASを行い、合計14個の発症に関連する新たな遺伝子座、さらに疾患感受性遺伝子を同定した。さらにPolygenic risk score(PRS)という手法を用い、さらにBMIの値をモデルに説明変数として組み込みAUROCは0.71となった。重症化のPRSのAUROCは、0.69であり、妥当な結果を示した。
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自由記述の分野 |
整形外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では合計6000人分の検体のGWASの結果を行い、Polygenic risk score(PRS)という手法を用い、さらにBMIの値を説明変数として組み込み、側弯症の発症と進行予測モデルを世界で初めて作成した。このことは発症の原因や進行の原因が明らかになっていない側弯症診療の予後予測の一方を踏み出したという点で、非常に大きな意義がある。一方、発症のAUROCは0.71、重症化のAUROCは0.69であり、臨床応用するには精度が足りないことも課題として示された。今後は遺伝子情報だけでなく臨床的な指標をモデルに取り込むことで更に精度を上げる必要がある。
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