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2021 年度 研究成果報告書

婦人科がん薬物療法後のがんゲノム・RNA解析による薬剤耐性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03795
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

八重樫 伸生  東北大学, 医学系研究科, 教授 (00241597)

研究分担者 安田 純  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 部長 (00281684)
島田 宗昭  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40362892)
徳永 英樹  東北大学, 大学病院, 准教授 (30595559)
石橋 ますみ  東北大学, 大学病院, 助教 (20821383)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード卵巣癌 / 薬剤耐性 / バイオマーカー / オミックス / メタボロミクス
研究成果の概要

抗がん剤治療前後の卵巣がん組織或いは治療抵抗性卵巣がん組織における遺伝子変異を解析することにより卵巣がんの抗がん剤抵抗性に関与する可能性がある遺伝子異常について探索を行った。その結果KEAP1遺伝子の異常が卵巣がんの抗がん剤抵抗性をもたらしている可能性があることを見出した。現在卵巣がん組織中のKEAP1とその関連タンパク質であるNRF2の関係について追加研究を行っている。また卵巣がん及び子宮体がん患者血液中にある約600の代謝物を測定し、それぞれのがん特有の代謝産物の特徴を同定した。特にアミノ酸の1つであるトリプトファンの代謝が亢進している卵巣がん症例では治療抵抗性を示すことを発見した。

自由記述の分野

産婦人科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

進行再発卵巣がんでは白金製剤を中心とした抗がん剤治療が重要であり抗がん剤への耐性出現は治療における障壁となる。近年がんの遺伝子異常に応じた新しい治療が展開されているが卵巣がんの治療抵抗性にかかわる遺伝子異常の探索はこれまで十分になされていない。本研究は抗がん剤治療前後、あるいは治療抵抗性卵巣がん組織を応用することで新たに薬剤耐性に関わる遺伝子異常を発見した。さらに遺伝子異常以外に血液中の代謝産物の異常にも着目し、治療抵抗性に関与する代謝異常を同定した。これらは卵巣がんの薬剤耐性獲得の研究に大きく寄与するとともに、耐性克服を目指した新たな治療法の開発につながる結果である。

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公開日: 2023-01-30  

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