研究課題/領域番号 |
19H03800
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
加藤 聖子 九州大学, 医学研究院, 教授 (10253527)
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研究分担者 |
片山 佳樹 九州大学, 工学研究院, 教授 (70284528)
森 健 九州大学, 工学研究院, 准教授 (70335785)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 子宮体癌 / 癌幹細胞 / SPARC / AKT / Aldoxorubicin |
研究成果の概要 |
子宮体癌幹細胞で発現が亢進しているSPARCについて検討した。子宮内膜癌細胞においてSPARC発現はAKTのリン酸化と上皮間葉転換を誘導することを示し、fibronectinの存在下にSPARCが線維芽細胞を活性化させることを明らかにした。さらに蛍光標識したヒト血清アルブミンとSPARCの結合、細胞への取り込みの確認後、アルブミン結合型DoxorubicinのAldoxorubicinを用いて、SPARC発現子宮体癌細胞への増殖抑制効果を3次元培養やin vivoで確認した。以上よりAldoxorubicinは今後、SPARCを発現する子宮体癌の治療薬の候補になることが示された。
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自由記述の分野 |
婦人科腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮体癌において、進行癌や再発・転移例は予後不良であり治療抵抗性のがんの克服が課題である。治療抵抗性の要因として、がん幹細胞の存在が言われており、がん幹細胞を標的とした新規治療法の開発が急務である。我々は幹細胞の同定法の一つであるSide-population細胞を分離する方法を用いて子宮体がん幹細胞の解析を行い、EMTが治療抵抗性の重要な因子であること、このEMTにはSPARCとfibronectinの共発現が関与していることを明らかにした。このSPARCやfibronectinを標的とした治療法が開発は悪性度の高い子宮体癌の予後改善に貢献でき社会的に意義がある。
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