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2022 年度 研究成果報告書

新規開発ステップ関数型チャネルロドプシンの遺伝子導入によって得られる視覚特性評価

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03807
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関岩手大学

研究代表者

富田 浩史  岩手大学, 理工学部, 教授 (40302088)

研究分担者 金子 武人  岩手大学, 理工学部, 准教授 (30332878)
菅野 江里子  岩手大学, 理工学部, 准教授 (70375210)
田端 希多子  岩手大学, 理工学部, 特任准教授 (80714576)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード光遺伝学 / 遺伝子治療 / アデノ随伴ウイルスベクター / 網膜色素変性症 / 加齢黄斑変性症
研究成果の概要

遺伝的に失明に至るラット(RCSラット)の網膜神経節細胞に、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いてswitCh遺伝子を導入し視覚誘発電位(VEP)を測定したところ、当初の予想に反し、VEPの振幅は小さく、光感受性の増大は見られなかった。光感受性の増大が見られなかったことから、チャネルロドプシンタンパク質の光応答速度が光感受性に関与していることが判明し、新たに、キネティクスに優れたチャネルロドプシンの作製を試み、極低照度の光に応答するComV1の開発に成功した。その結果、ComV1を用いることによって光感受性を高めることができた。

自由記述の分野

眼科学分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

網膜色素変性症は日本の中途失明原因の第2位に位置し、現在、有効な治療法がなく治療法の開発が待ち望まれている。失明に至った場合の視覚再建法として、オプトジェネティクス技術を用いた遺伝子治療が期待されており、米国ではすでにオプトジェネティクス技術を用いた遺伝子治療臨床試験が行われ、光増幅を行う眼鏡型デバイスを装着することによって、部分的な視覚の回復に成功している。当研究室で新たに開発したComV1遺伝子は日常光に応答する感度を有することから、ComV1遺伝子を用いることにより裸眼で有用な視機能が得られる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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